「同期指導」とカッコつけて呼んでいますが、要するに、講師と生徒が時間を合わせる普通の指導です。

後藤IT塾の中核は非同期の「レビュー駆動学習」です。

同期指導は、生徒がレビュー駆動学習を自力で実践できるようになるための仕組みです。

40分の主指導、20分の中間確認、オンライン自習室がそれぞれ異なる役割で非同期のレビュー駆動学習を補助する構造

初回面談ではオフラインで直接お会いし、 貸与PCを渡して、その後のオンライン指導を準備します。

後藤IT塾のオンライン指導には、次の二つがあります。

  • チャットやPCメモのレビューによる「非同期オンライン指導」
  • ビデオ通話や画面共有による「オンライン対面指導」

初回面談後の同期指導は、オンライン対面指導を基本とします。 毎回の移動がないため、生徒・保護者・講師の負担を抑えながら、定期的な指導時間を確保できます。

ただし、後藤IT塾は全国向けのオンライン塾ではありません。 鈴鹿市・四日市市とその周辺の生徒を対象に、地域の学校事情を踏まえて指導します。

画面越しでは学習状況を把握しにくい場合など、 オフライン対面の方が進めやすいこともあります。 その場合は、生徒・保護者と相談し、 その週の40分のオンライン主指導を、60分のオフライン対面指導へ切り替えます。 オフライン対面指導は、初回面談を除いて定期的な実施を約束するものではありません。

本記事では、そのレビュー駆動学習を支える同期指導の役割について説明します。

なぜ同期指導が必要か

レビュー駆動学習の前提は生徒が「理解を言語化してメモに書き出せる」ことです。

言語化は極めて重要です。 なぜなら、質問したり、どこが分からないかを特定したりするためには言語化が必要だからです。

しかし、言語化は容易ではありません。

そこで同期指導では、講師と一緒に理解を自分の言葉でPCメモへ整理する方法を身につけていきます。

同期指導には、勉強する時間を定期的に確保し、学習習慣を維持しやすくする効果もあります。

ただし、それは副次的な効果です。 本当の目的は、生徒がレビュー駆動学習を自力で進められる状態を作ることです。

同期指導では言語化を伴走する

IT文化には一緒に作業しながら学ぶ「ペアプログラミング」という考え方があります。

この考え方を学習へ応用し、後藤IT塾でも、

  • 教科書を読み合わせてメモを書く「ペアリーディング」
  • メモを活用して宿題を解き、理解をメモに反映していく「ペアスタディ」

を同期指導の中心とします。

講師が考え方を教えるだけでなく、生徒がどのように考えているのかも共有しながら進めます。

また、必要に応じて学習について相談し、進み具合も確認します。

生徒のPCメモは生徒自身が書く

同期指導では、講師と生徒が一緒に教科書を読み、宿題について考えます。

ただし、生徒のPCメモを実際に編集するのは、原則として生徒本人です。

講師が代わりにきれいなメモを作ってしまえば、 そこに表れるのは講師の理解であり、生徒の理解ではありません。

理解を自分のものにするには、 情報を自ら分解し、自分の言葉で再構成する過程 を生徒本人が通る必要があります。

生徒が自分の言葉で書こうとすることで、 どこまで説明できるのか、どこで言葉が止まるのかが見えるようになります。

講師は生徒を放置するわけではありません。

  • 何が重要か問いかける
  • 書き出しを提案する
  • 選択肢や具体例を示す
  • 別の場所に見本を書く
  • 生徒の発言を整理して聞き返す
  • PCメモへレビューコメントを書く

といった方法で言語化を支援します。

共同で考えますが、理解を整理し、 生徒自身のPCメモを完成させるのは生徒本人です。

ペアリーディング

教科書には学習すべき内容が網羅されています。 なので、後藤IT塾では教科書に沿って学習を進めることを基本とします。

ペアリーディングでは、講師と生徒が一緒に教科書を読みながら、

  • どこを重要と判断するか
  • どう要約するか
  • どんな言葉を選ぶか

を一緒に考えます。

この原則のもとで、生徒は理解を言語化してPCメモに書く方法を少しずつ身につけていきます。

ペアスタディ

宿題は単に正解・不正解を確認するためのものではなく、 理解をPCメモとして整理するための機会として捉えます。

PCメモを参照しながら宿題を解き、必要に応じてその場でメモを更新していきます。

宿題が解けなかった場合は、

  • メモの項目が不足していたのか
  • 書いてあっても整理が不十分だったのか

を一緒に振り返り、生徒自身がメモを改善します。

逆に、解けてもそれで終わりにしません。 解くのに使った知識がメモに反映できているかを確認します。

こうした書き漏れは一人では気づきにくいものです。

なので、講師と一緒に宿題とPCメモを往復しながら、レビュー駆動学習の進め方を身につけていきます。

主指導と中間確認

オンボーディングを終えた後は、週に二回、一対一のオンライン対面指導を設けます。 二回を同じ内容の授業にはせず、それぞれの役割と時間を分けます。

40分の主指導

週に一回、40分の主指導を設けます。

実施する曜日と時間は「指導日と時間割」をご確認ください。

主指導では、前回から更新されたPCメモを見ながら、 学校の授業や宿題で分かったこと、まだ分からないことを確認します。

非同期のコメントだけでは進みにくかった部分は、 ペアリーディングやペアスタディを通して一緒に考えます。 そのうえで、学校の進度や予定に合わせて、 次に取り組む範囲と日々の学習の進め方を整理します。

生徒が一人で教科書を読んだり、問題を最後まで解いたりする時間まで、 オンライン対面指導へ含めるわけではありません。 一対一の対話や共同作業が必要な部分へ時間を使い、 続きはPCメモと非同期のレビューを通して進めます。

20分の中間確認

主指導とは別に、週に一回、20分の中間確認を設けます。

中間確認は、オンライン自習室で60分程度の自習へ取り組んだ直後に、 一対一で行います。

中間確認では、

  • 自習室で何に取り組んだか
  • PCメモを更新できたか
  • 講師のコメントをもとに進められたか
  • 自習中にどこで止まったか
  • 学校の授業や宿題で新しく困ったことはないか

を確認します。

これは非同期の学習を再び動かすための時間です。 どこで止まっているかを確かめ、次の主指導までに取り組むことを決めます。

詳しい説明や長い共同作業が必要な場合は、 PCメモへ残して非同期で扱うか、次の主指導へつなげます。

中間確認は他の生徒に内容が聞こえないよう、 オンライン自習室とは別の一対一の通話で行います。

40分と20分を一度にまとめず、一週間の中に二つの固定点を置くことで、 学習が長く止まったままになることを防ぎます。

オンライン自習室

一対一のオンライン対面指導に加えて、オンライン自習室を毎週二回開きます。 生徒は基本となる参加枠を一つ選び、60分程度参加します。 もう一方の開催日にも参加できます。

入室したら、その日に取り組む内容を講師へ伝えてタイマーを開始します。 教科書、学校の宿題、PCメモなど、それぞれが自分の学習を進めます。

自習中はマイクを切り、質問があれば個別チャットで講師へ送ります。 短時間で答えられない質問はPCメモへ残し、非同期のレビューや一対一の主指導で扱います。

自習後は、そのまま20分の中間確認へ移ります。 自習で実際に進んだ場所や止まった場所を振り返り、次に取り組むことを決めます。

講師が他の生徒の中間確認を行っている間は、 チャットへ即時に返信できるとは限りません。 定期的に学習する時間を確保し、そこで見つかった問題を次の支援へつなげる場としてオンライン自習室を使います。

最終的には自走

同期指導やレビューはあくまで補助輪です。

最初は講師の支援を受けながら言語化し、生徒自身でPCメモを改善する方法を身につけます。

やがて、生徒自身でPCメモをレビューし、改善できるようになります。

「何が分からないのか分からない」から、 「ここが分からない」と整理できるようになれば、 自分で教科書や資料を調べて解決できることも増えていきます。

つまり、レビュー駆動学習が目指しているのは、 講師がいなくても理解を整理・改善し続けられる「自走」です。