本記事では「非同期ドキュメント指導」 を後藤IT塾がどのように実現するのか、具体的に説明します。

非同期ドキュメント指導の核心は、質問に至らない「分からない」を発見し支援することです。

教科書、学校の授業、学校の宿題、講師レビューをPCメモでつなぐレビュー駆動学習の循環

何がどう分からないかを質問できるのなら、既に半分分かっているようなものです。 「何が分からないのか分からない」状態こそ支援が必要です。

そこで、生徒には理解をPCメモに言語化していただきます。 それを観察しフィードバックすることで生徒の理解を継続的に改善していきます。 本記事では、この仕組みを「レビュー駆動学習」と呼びます。

後藤IT塾では、PCメモの更新を継続的にレビューしながら、次の学習サイクルを繰り返します。

  1. 学校の教科書をもとにPCメモを作る
  2. 学校の授業でPCメモを育てる
  3. 学校の宿題でPCメモを検証する

理解をPCメモとして外部化する

まずは学校で使っている教科書を読みます。 教科書には学習すべき内容が網羅されています。 なので、教科書に沿って学習を進めることを基本とします。

生徒は教科書にどのような概念が登場するのかを整理し、自分なりの言葉でPCへメモします。 自分で学習項目を整理する過程そのものが理解の助け になります。

このメモは単なるノートではありません。 現時点での理解を外部化したものです。

この外部化によって講師が生徒の理解を観察できるようになります。

メモのレビュー

メモには、質問になる前の「分からない」が現れます。

  • メモすべきなのに見落とした部分
  • 自分の言葉で十分にメモできていない部分

このメモを見ることで、

  • 生徒がどこまで理解できているのか
  • どこで止まっているのか

が見えてきます。

講師はそれに基づいて、

  • 学校の授業で確認すべき点
  • 項目間のつながりの整理が甘い点
  • うまく言語化できていない点

などをコメントとして追記し、フィードバックします。

チャットからPCメモへ戻る

PCメモに整理する前の段階では、 「この宿題が分からない」としか伝えられないこともあります。 その状態でも、チャットで講師へ共有して構いません。

ただし、講師がチャットで解答だけを返すことを中心にはしません。 問題文から分かることや関係する教科書の箇所を確認し、 解くために足りない理解をPCメモへ整理します。

チャットだけでは進みにくい問題はPCメモへ残し、 オンライン主指導で一緒に扱います。

レビューの対応

PCメモの更新とチャットの送信は、いつでも行えます。 送信後の即時対応を約束するものではありません。 次の対応日までに自分で確認したことや試したことも、PCメモへ追記できます。

レビューを行う曜日と返信の目安は、 「指導日と時間割」をご確認ください。

学校の授業でPCメモを育てる

生徒は上記のメモのフィードバックを念頭に学校の授業へ取り組みます。

メモを改善する意識を持つことで、学校の授業から何を持ち帰るべきかが明確になります。

  • メモに抜け漏れがあるか
  • 学習項目を自分の言葉でどう説明すればいいか

こういう意識で学校の授業に臨みます。

学校の授業ノートはただ板書を書くのではなく、 具体的にPCメモへどう整理するかを書くように変化します。

そして、学校の授業で得た知識をメモへ反映します。 その更新に対しても講師はレビューします。

学校の宿題でPCメモを検証する

学校の授業と同様に、宿題もメモを改善するための機会だと捉えます。

宿題は、

  • 問題が解けた。理解できていた。
  • 解けなかった。分かっていなかった。

というフィードバックを与えてくれます。

しかし、漠然と「分からなかった」だけで終わってしまいがちではないでしょうか。

そこで理解を外部化したメモを参照しつつ宿題を解きます。

このとき、宿題が解けなかった理由をメモと照らし合わせます。 必要な知識が抜けている場合もあれば、知識は書いてあっても使い方を理解できていない場合もあります。

メモによる理解の外部化は 「何が分からないのかも分からない」ではなく、 「具体的に何が足りないか」を講師や生徒自身に教えてくれます。

継続的なレビューによるメモ改善サイクル

学校の教科書や授業、宿題を通してメモは更新されていきます。

その度にメモを講師が再びレビューします。

生徒はそのレビューをもとに、再び学校の授業や宿題に取り組み、またメモを更新します。

このサイクルを繰り返すことで、生徒の理解は継続的に改善されていきます。

この改善は理解がPCメモとして外部化・共有されているからこそ可能です。 次のオンライン対面指導を待つ必要はありません。 レビュー駆動学習は非同期ドキュメント指導 の上で実現される学習サイクルです。

結び

レビュー駆動学習が目指しているのは、理解の過程そのものを継続的に改善することです。

一般的な塾の授業や質問対応で講師が確認しやすいのは

  • テスト結果
  • 宿題
  • 質問

といった結果です。 それだけでは「どこで理解が止まったのか」を捉えにくい場合があります。

一方、PCメモには

  • どこを理解したのか
  • どこを飛ばしたのか
  • どこを自分の言葉で説明できなかったのか

が残ります。

レビューは単なる添削ではありません。 学校の教科書・授業・宿題を、PCメモを改善する機会へと変えるためのものです。

このサイクルを繰り返すことで、生徒は自分自身でも理解を整理し、改善できるようになります。

レビュー駆動学習とは、講師のレビューを通して、最終的には自ら学び続けられる力を育てる仕組みなのです。