「塾に通わせているのに成績が上がらない」
授業には出ている。宿題にも取り組んでいる。 それでも結果につながらなければ、保護者が不安になるのは当然です。
原因には、学習量、教材の難度、現在の理解、塾との相性など、さまざまなものがあります。
本記事では、その中でも見落とされやすい、 先生の説明を理解することと、生徒自身が理解を組み立てることの違いを考えます。
分かりやすい授業は、整理された完成品
先生の説明では、問題を解くのに必要な情報が選ばれ、分かりやすい順序へ整理されています。
たとえば、直角三角形の辺の長さを求める問題を先生が解説するとします。
- 直角三角形であることを確認する
- 斜辺と、その他の2辺を見分ける
- 三平方の定理を選ぶ
- 分かっている長さを代入する
- 方程式を解く
先生がこの判断を順に示せば、生徒は話の流れを追えます。 授業中には「なるほど」と思えるでしょう。
しかし、家で類似問題を一人で解くときには、その判断を自分で行う必要があります。
- この図形で三平方の定理を使えるのか
- 斜辺はどれか
- 求める辺に合わせて、式をどう変形するか
図の向きや数字が変わっただけで手が止まるなら、公式を知らないのではなく、どの条件で、なぜその公式を使うのかをまだ整理できていない可能性があります。
「理解した」と「自分で再現できる」を分ける
授業後に問題の答えを覚えていても、判断の過程まで理解できているとは限りません。
ノートと解答を閉じ、次を説明できるか確かめます。
- 何を求める問題だったか
- どの知識を使ったか
- その知識を使える条件は何か
- なぜその順序で解いたか
- 何も見ずに、最初の一歩を再現できるか
説明できない箇所が見つかっても、授業が無駄だったわけではありません。 次に復習すべき場所が具体的になったと考えられます。
授業を減らすのではなく、授業後の学習につなげる
分かりやすい授業や直接の説明が不要なわけではありません。 初めて学ぶ内容や、一人で整理するのが難しい箇所には、講師の介入が必要です。
問題は、説明を受けたことで学習が終わってしまうことです。
授業で得た内容を、
- 自分の言葉で説明する
- 類似問題で使う
- 説明できなかった箇所を教科書で確認する
- 確認した内容を書き直す
という学習へつなげて、初めて生徒自身の理解に変わっていきます。
後藤IT塾では、授業の間も理解を改善する
後藤IT塾では、授業で完成した説明を受け取るだけで終わらせません。 生徒は学校の教科書や授業から理解した内容をPCメモへ書き、宿題や問題演習で使えるかを確かめます。
講師はPCメモと途中式を確認し、知識の抜けや関係の整理が不十分な箇所をコメントします。 この循環を「質問前の「分からない」を支援するレビュー駆動学習」と呼んでいます。
なぜ同じ授業を受けても理解度に差が生まれるのかは、「理解とは何か?」で、理解の「分解と再構成」から説明しています。