学校の宿題も、塾の課題も期限までに提出している。 それなのに、テストでは思うように解けない。

成績が上がらない理由は一つではありません。 ただ、宿題が「理解を確かめる機会」ではなく、提出するための作業になっている可能性があります。

宿題の完成と理解は別

期限までに終わらせることを優先すると、次のような進め方になりがちです。

  • とりあえず空欄を埋める
  • 正解か不正解かだけを確認する
  • 解説を読んで納得し、次へ進む
  • 分からない問題は答えを書き写す

これでも提出物は完成します。 しかし、なぜ解けなかったのかは残ったままです。

解説を読んで「分かった」と感じることと、何も見ずに自分で解法を選べることも同じではありません。

同じ間違いでも、直すべき理解は異なる

たとえば、次の方程式を宿題で間違えたとします。

\[ 2(x+3)=10 \]

正しい答えは \(x=2\) ですが、答えを赤で書くだけでは、次に何を復習すべきか分かりません。

途中式が次のどれだったかによって、原因は変わります。

  • \(2x+3=10\) とした:2を括弧の中全体へ掛ける分配法則を確認する
  • \(2x+6=10\) まで正しい:その後の移項や等式の変形を確認する
  • \(2x=4\) まで正しいのに \(x=8\) とした:等式の両辺を同じ数で割る操作や計算を確認する

「間違えた」という結果は同じでも、理解不足の場所は異なります。 必要なのは問題数をさらに増やすことではなく、まず途中式から原因を見つけることかもしれません。

丸付けの後に確認する4つのこと

間違えた問題では、正解を書く前に次を確認します。

  1. どこまで自分で進められたか
  2. 最初に間違えた行はどこか
  3. その行で使う知識を説明できるか
  4. 答えを閉じ、もう一度自分で解けるか

使う知識を説明できなければ、教科書、授業ノート、配布資料などの該当箇所へ戻ります。

説明できるのに問題で使えなかったなら、「どのような条件で使う知識なのか」を追記します。

宿題は、終わらせたら消える作業ではありません。 自分の理解のどこを直すべきかを見つけるための材料です。

後藤IT塾では、宿題の間違いをPCメモへ戻す

後藤IT塾では、宿題で見つけた理解不足を、その問題だけの間違いとして終わらせません。 関係する教科書の内容や、使う条件をPCメモへ追記します。

講師は、必要な知識が抜けていたのか、知識を問題に使えなかったのかをPCメモと途中式から確認し、コメントします。 その循環は「質問前の「分からない」を支援するレビュー駆動学習」で紹介しています。

なぜ理解を自分の言葉で書き直す必要があるのかは、「自分の言葉で書くとなぜ理解が深まるのか?」で説明しています。